子どもの障害についての知識

子どもの障害についての知識

発達障害とは、子どもの発育期に発見され、その人の一生にわたって継続する障害。個人の生活において様々な困難をもたらし、特に言語、移動、学習、セルフヘルプ、自立生活などでハンデとなるとされる。


1.発達障害とは

発達障害とは、子どもの発育期に発見され、その人の一生にわたって継続する障害。個人の生活において様々な困難をもたらし、特に言語、移動、学習、セルフヘルプ、自立生活などでハンデとなるとされる。

(1)広汎性発達障害(PDD)
社会性の獲得やコミュニケーション能力の獲得といった人間の基本的な機能の発達遅滞を特徴とする、5つの精神と行動の障害のグループ。PDDには以下5つの疾患が含まれる。
・自閉性障害(自閉症、Autism)。
・アスペルガー症候群(AS, AD)
・レット症候群
・小児期崩壊性障害 (CDD)
・特定不能の広汎性発達障害(PDD-NOS)
うち、1~3番目は自閉症スペクトラム障害と呼ばれ一般的である。4~5番目は稀であり、自閉症スペクトラムに分類されることもあるが、そうでないこともある。

(2)注意欠陥・多動性障害 (ADHD)
多動性(過活動)、不注意(注意障害)、衝動性を症状の特徴とする神経発達症もしくは行動障害。

(3)学習障害 (LD)
全般的な知的発達に遅れはないが、聞く、話す、読む、書く、計算する又は推論する能力のうち特定のものの習得と使用に著しい困難を示す様々な状態を指す。

2.知的障害とは

知的障害とは以下の3点で定義される。
・知的機能に制約があること
・適応行動に制約を伴う状態であること
・発達期に生じる障害であること
一般的には金銭管理・読み書き・計算など、日常生活や学校生活の上で頭脳を使う知的行動に支障があることを指す。ダウン症や自閉症スペクトラム障害、てんかんなど、他のさまざまな障害と合併して現れる場合も少なくない。
精神遅滞とほぼ同義語だが、一般的には、医学用語上は「精神遅滞」を用い、学校教育法上の用語として「知的障害」を用いる形で使い分けを行っている。

3.障害に関する検査

(1)1歳半検診
満1歳半になる前後の月に行われる発達健診。身体測定・内科健診・歯科検診、その他保健指導や個別相談に応じる。発達障害に関するスクリーニング検査をおこなう自治体もある。

(2)就学時健診
就学年度の11月30日までにおこなわれる。健康診断と知能検査がおこなわれ、個別相談に進むケースもある。その場合、教育委員会との相談により、特別支援学校や近くの小学校の特別支援学級への就学を指導される場合が多い。

(3)スクリーニング検査
選別試験のこと。新生児スクリーニング検査では代謝異常や内分泌異常について検査される。検査は集団のものと個別のものがある。

(4)田中ビネー知能検査
知能検査の一種。難易度順に並んだ問題をどこまで正解できたかで精神年齢を出し、それを生活年齢で割って100をかけることにより知能指数を出す。
  
(5)発達検査
心理検査の1つで発達の度合いを調べるもの。新版K式発達検査や、遠城寺式乳幼児分析的発達検査法など、種類は様々ある。
  
(6)羊水染色体検査
胎児の染色体の数や大まかな異常について調べる出生前診断法の1つ。通常、妊娠15~21週におこなう。

4.日本の福祉

・精神障害者保健福祉手帳
1995年(平成7年)に改正された精神保健及び精神障害者福祉に関する法律(精神保健福祉法)に規定された精神障害者に対する手帳制度。表紙の記載から、『障害者手帳』と呼ばれる場合、広義の「障害者手帳」のうち、これのみを指す場合がある。

・療育手帳
知的障害者に都道府県知事(政令指定都市にあってはその長)が発行する障害者手帳である。法で定められた制度ではなく、都道府県(政令指定都市)の独自の発行である。東京都では「愛の手帳」という名称が使われている。この手帳の目的は知的障害児・者に対して、一貫した指導・相談等が行われ、各種の援助措置(後述)を受けやすくすることである。

・通所受給者証
障害者総合支援法や児童福祉法に基づいて運営をしている事業所のサービスを受けるために必要になる、市町村自治体から交付される証明書。受給者証には保護者と児童の住所、氏名、生年月日、サービスの種類、その支給量(日数や時間数)が記載される。

発達障害(はったつしょうがい、英: Developmental disability、DD)は、肉体的・精神的な不全をもたらす慢性的症状らの様々なグループ(障害者の分類)である。発達障害はその個人の生活において様々な困難をもたらし、特に言語、移動、学習、セルフヘルプ、自立生活などでハンディとなるとされる。発達障害は子どもの発育期に発見されることが多く、その人の一生にわたって継続する障害である。

発達障害は、生まれつき脳の発達が通常と違っているために、幼児のうちから症状が現れ、通常の育児ではうまくいかないことがあります。成長するにつれ、自分自身のもつ不得手な部分に気づき、生きにくさを感じることがあるかもしれません。
ですが、発達障害はその特性を本人や家族・周囲の人がよく理解し、その人にあったやり方で日常的な暮らしや学校や職場での過ごし方を工夫することが出来れば、持っている本来の力がしっかり生かされるようになります。

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